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第1076話

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天音は彼の皮肉たっぷりの言葉に目を丸くして言い返した。

「そうじゃないの?あんたの方こそ、私に土下座して謝るべきよ!」

洵は奥歯を噛み締めた。

「そんなに俺のことが吐き気がするほど嫌いなら、今後一切俺に近づくな。分かったか?」

天音は突然心に焦りを覚え、彼を睨みつけた。

「私を遠ざけて、愛嬌よくて可愛い女の子を口説くつもり?」

洵は絶句した。

「……本当に話が通じないな!」

天音は怒りで顔を真っ白にして彼に向かって怒鳴りつけた。

「私のどこが間違ってるって言うの!どうしてあの時、私が告白するのを遮ったのよ!本当は私のことなんて受け入れられないんでしょ、違うの!?」

天音は「愛嬌よくて可愛い」という言葉とは無縁だ。彼女は華やかでこの上なく洗練された顔立ちをしており、中性的なオーラを纏い、男よりもかっこよく、確固たる芯を持った人間だ。

女の子ですら思わず惹かれるほどの魅力がありながら、それでいて圧倒的に美しい。美の最高到達点とは、男女の境界線すら曖昧になることだ。天音はまさにそういうタイプだ。特に年を重ねるにつれ、彼女はますます美しく、ますますクールになっている。

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