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第971話

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天才が本気を出すと、これほどまでに次元の違う衝撃を与えるものなのか。

霞は完敗した。

ステージ上で輝く月子を見つめながら、彼女は涙さえ流した。

圧倒的な才能を前にして、プライドを保つことなどできないのだ。

会場の最後列からは、常に優しく、熱のこもった視線がステージ上の彼女に注がれている。

その深みのある瞳は、賞賛と誇りに満ちている。

月子が最後の機能紹介を終えると、会場は割れんばかりの拍手喝采に包まれた。

彼女は最後列にいる彼と視線を交わし、この瞬間を祝った。

隼人は声に出さず、口の動きだけで伝えた。

「おめでとう、月子」

月子率いる技術チームのメンバーは、互いに抱き合って涙を流した。

丸一年の苦労がようやく報われた瞬間だ。

彩乃もまた、仕事に打ち込む月子の姿に心を奪われた。

その才能に圧倒され、飛び上がって叫ぶほど興奮している。

一方、最後列の片隅には静真の姿もあった。

スポットライトの中心にいる月子を見つめながら、彼は胸が張り裂けそうなほどの痛みに襲われた。

傲慢さと無関心のせいで失ってしまった大切な人。

どんな言葉を並べても、今の悔恨と苦痛を表現
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Comments (3)
goodnovel comment avatar
*ナグルケルシタイつむじ風
ちょっと拍子抜けな終わり方だったけど、ずっと隼人の気持ちが胸に痛くてアゲアゲなハッピーエンドで陳腐にされたくなかったからストンとした終わりで正解なのかなと思いました。 月子との別れのシーンなんか痛くて痛くて小説なのに息が出来なかった! スピンオフも楽しみにしてます!
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nocccoo
月子と隼人は一旦ハッピーエンドですね。 脇役も魅力的だったので楽しみにしています。 その中に月子と隼人の結婚式が書かれるといいな。
goodnovel comment avatar
リコリス
静真良かったじゃん。始めからそうしていれば月子とは復縁は無理でも友人、又は隼人が義兄なんだから姻戚として天音と同じ家族枠に、早くからなれたのにさぁ。 一樹と静真、2人ともいい男なんだから、きっと新たないい人と巡り会えるさ。頑張れ! それから最後に、尽く影が薄くなっていた名前の通り「霞」さん。彼女は自称静真の彼女だった(静真的にはちょっと話せる女友達)と分かってから、影を潜めていましたね。もう完全なる完敗でした... 第2部があるのかな?とっても楽しみです。
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