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第758話

Penulis: おミカン
和也は眉をひそめ、警戒心を露わにして南をじっと見据えたまま動かない。

あの日、彼が美月を突き飛ばした時、周囲には誰もいなかった。防犯カメラの映像も、すでに彼自身の手で跡形もなく消去してある。

絵里のハッキング技術が高いことは知っていたため、わざわざ専門の業者を雇ってシステム自体を破壊し、復元の余地すら残さなかったのだ。

それなのに、なぜ南は美月の死に自分が関わっていると知っているのか。

ボイスレコーダーを見つめる和也の瞳の奥に、凶悪な殺意がよぎる。

南は彼の思考を見透かしたように口を開く。

「母ももう若くありません。今回のことは運が悪かったと諦めます。今はただ、このお金を受け取ってS市で暮らしたいだけ。もう二度とG市には戻りません。

もし迷っているなら、水原さんのところへ行ってもいいんですよ。あの人も、このボイスレコーダーには興味があるみたいですから」

和也には、その言葉に込められた脅しが痛いほど理解できた。

今回、南は明らかに万全の準備を整えて接触してきている。

和也の険しい表情がわずかに緩む。

「そのボイスレコーダーが本物だという証拠は?バックアップは取ってい
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