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第71話

مؤلف: こふまる
夕月は娘に優しく問いかけた。「瑛優、まだ桜井で学びたい?」

瑛優は人だかりの中から、自分を切なげに見つめる古望時雨と橘望月の姿を探した。

二人はすでに校内に入っていたはずなのに。しかし、校門前での騒動、園長の連行、そして規律監察部の捜査開始で状況は一変していた。主任や教師たちが次々と事情聴取に呼ばれている。

特に園児たちは落ち着かない様子で、授業どころではなかった。何が起きているのか理解できないながらも、首を伸ばして校門の様子を覗き込み、珍しそうに騒ぎを見守っている。

瑛優は先ほどの保護者たちを見据えて言った。「私とママにちゃんと謝ってくれたら、桜井に戻ってもいい」

まだ五歳とは思えない凛とした態度。藤宮瑛優になってから、園の先生たち、友達、そして保護者たちがどれほど冷たい目を向けてきたか、痛いほど分かっていた。

この保護者たちが園長に同調して、自分を追い出そうとした時の悲しみを、瑛優は忘れていなかった。

何も悪いことはしていないのに。

なぜ藤宮瑛優になることが、この人たちの目には、そんなに軽蔑すべきことなのだろう。

「美優ちゃん」保護者たちは柔らかい声を装った。

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