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第11話

Author: キラキラ猫
「トイレ行ってきます」

「上の階には行くなよ。勝手にうろつくんじゃないぞ」と健太は念を押した。

玲奈はお腹が痛いふりをして、そそくさとその場を離れた。

しかし彼女はトイレには行かず、社長室の外で息を潜めていた。

しばらくして遥が出てくると、こっそりと後をつけた。

遥は備品室に入っていった。

玲奈が後を追おうとしたその時、背後から健太の声が飛んできた。

「江藤さん、午後の会議資料をコピーしてくれ」

「はい!」

健太に急かされ、玲奈はしぶしぶ資料室へ向かった。

だが振り返ると、備品室のドアが開いたままだ。

玲奈は忍び足で近づき、外から鍵をかけた。

さらに廊下を通り過ぎる際、ついでに備品室のブレーカーを落とした。

遥の悲鳴が聞こえ、玲奈は満足げに笑みを浮かべた。

備品室の中、遥の視界は突然の闇に閉ざされた。

視界が突然の闇に閉ざされた瞬間、四方八方から押し寄せる窒息感に襲われた。

暗闇から伸びる無数の手に首を絞められるような錯覚に陥り、遥は恐怖で激しく息を切らした。

遥は重度の閉所恐怖症だ。

父が亡くなった後、一人で通夜の番をした時も平気だったため、もう治
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