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第141話

作者: キラキラ猫
湊は滅多に笑わない。

こんな表情を見せられると、さすがに背筋が寒くなる。

健は無意識に身震いした。

「兄貴、呼んだ?」

湊はスマホを置き、膝の上で手を組んだ。

その姿勢はゆったりとしているが、それでも健は目に見えない圧倒的なプレッシャーを感じていた。

「健。お前、今まで随分と派手に恋愛してきたよな?」

健の膝がガクッと折れそうになった。

その場で土下座して謝罪しそうになる。

「そ……そんなことないやで……

兄貴、あれはただの火遊びっていうか、ちょっと付き合ってみただけやし……」

健は必死に頭を回転させた。

俺の元カノの誰かが、兄貴のところに泣きつきにでも行ったのか!?

湊は言った。

「なら、女が俺に腹を立てるにはどうすればいいか分かるか?」

「……」

えっ?

一瞬、健は自分の耳を疑った。

恐ろしくて声も出ない。

兄貴には、そんな特殊な性癖があったのか?

健の顔色が目まぐるしく変わっていることにも気づかず、湊は一人で話し続けた。

「あいつは、他の奴に向ける態度と、俺に向ける態度が違うんだ」

健はおそるおそる尋ねた。

「それは義姉さん……立花さ
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