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第213話

Author: キラキラ猫
遥は頷いた。

結衣の様子を見ながら、バッグからタブレットを取り出し、そのまま絵を描き始めた。

タブレットでの作業にはあまり慣れていないが、クライアントに確認してもらうためのラフ画を作成する程度なら問題ない。

湊は席を立ち、一度外へ出て行った。

戻ってきた彼は、お弁当を手に持っていた。

「少し食べろ」

箸を遥に渡し、湊はお弁当の蓋を開けて彼女の前に置いた。

中身は同じおかずのようで、おそらく近所の飲食店で買ってきたものだろう。

遥が視線を向けると、彼女が何を言いたいか察したように湊が口を開いた。

「家の厨房に、結衣ちゃんのために病食を用意させておいた。

後で届くから、結衣が起きたら食べさせよう」

「分かった、ありがとう」

お弁当のおかずはボリューム満点で、鶏の唐揚げ、玉子焼き、彩りの野菜炒めなどが入っていた。

湊の弁当も全く同じだ。

遥は食欲がなく、数口食べただけで箸を置いた。

湊はうつむいたまま、自分の弁当を黙々と食べている。

彼は高価なオーダーメイドのスーツを着たまま、小児病棟で安い弁当を食べているというのに、全く違和感がない。

どんな場所にいても、
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