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煽られる嫉妬

Auteur: 影畑凛星
last update Date de publication: 2026-04-24 23:33:57
俊くんが立っていた。

聡美さんはたじろいだように見えた。

「何よ、事実じゃない!」

それでも、強気に言ってそっぽを向く。

「まあ、まだ幸子が大したことはできないのは認めますけどね。でも俺が頼んで来てもらってるんですよ。なあ?」

「え? う、うん……」

確かに俊くんの言うとおり、私は俊くんに頼まれて事務所に来ていた。

何もできない私がいるのって、よくないんじゃないのかな。そう言った私に、俊くんが「いてくれるだけでいい」って。

そう言ってくれたんだった。

それくらいなら……って、思えた。

まだ何もできてない私だけど、少しずつでも頑張ろうって。

「俺の目の届くところに置いときたいんですよ。本当なら、一瞬でも離れたくないんで」

まるで見せつけるみたいに、俊くんが私の肩を抱いた。

普段から距離は近いけど、そういう接触にはあんまり慣れていないから、私はどうしたらいいのかわからずにあわあわとしてしまった。

それは聡美さんも同じような感じみたいだった。

何を言えばいいのか分からないのか、口を開きかけては閉じるを繰り返している。

「新婚旅行に世界一周くらいは、連れてってや
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