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第65話

Penulis: 小円満
結婚してからの二年間、結婚記念日になると、時生の態度はいつもどこか冷たかった。

贈り物だけは欠かさなかったけど、キャンドルディナーに付き合ってくれたことは一度もなかった。

毎年、私が台所に立って心を込めて料理を並べても、食卓の前でひとり寂しく、深夜まで彼の帰りを待つことになる。

やっと帰ってきても、赤ワインに口をつけることもなく、「会社で疲れた」とだけ言って、テーブルに贈り物を置いたまま寝室へ行ってしまう。

贈り物は、もう時生にとって義務や形式にしか過ぎなくなっていた。

だからこそ、今年こそは少しでも違うかもしれないと、愚かにも期待してしまった。

でも、結婚記念日のその夜、時生はついに家に帰らなかった。

優子も、心菜もいない。

その光景を見た瞬間、悟った。今年も結局、何も変わらないのだと。

せいぜい夜中に帰ってきて、形だけの「愛の証」を渡されて終わるだろう。

だけど私は、それでも現実を甘く見ていた。

翌日の昼、優子のSNSに投稿された一枚の写真が、すべてを物語っていた。

そこには、見覚えのある紫色の翡翠のネックレスが写っていた。

その瞬間、時生があっさり晴人か
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