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第1059話

Penulis: 木真知子
「母さんに災難が降りかかってから、ずっと動いてるのは私よ。世話して、気を配ってきたのも私。

初露は?毎日、優希と同棲して遊び回ってるだけ。お母さんのために、あの子が何かした?

よく言うわ、『嫁をもらえば母を忘れる』って。あの子はそれ以上。まだ本田家に入ってもいないのに、産み育てた母を、もうきれいさっぱり忘れてる!」

秦は雷に打たれたみたいに固まった。言葉が出ない。

――初露が優希に嫁げば自分に有利かどうか。今はそんな次元じゃない。家の外へ一歩も出られず、この身すら危うい。

娘の縁談に気を回す余裕など、どこにもない。子は身から落ちた肉と言うが、所詮は自分の外側にあるもの。

まず自分が強く、生き延びること。それだけが最優先だ。

「......いいわ。認める」秦は真っ黒な隈を浮かべ、歯ぎしりを立てた。

「あなたが高原を消してくれるなら、私が保証する。本田家は絶対に初露を受け入れない」

その一言に、白露の瞳がぎらりと光る。

――たとえ優希が馬鹿みたいにあの子しか見えなくても、関係ない。本田家の門をくぐれないなら、永遠に『外の女』。

決して正妻にはなれない。

......
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