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第 346 話

Author: 柏璇
直政は言った。「お前は今、何も残っていない。どうするつもりなんだ?」

蒼司の手元に残っているのは一軒の家と、形だけの会社だけだった。

この二日間の入院で、蒼司はひとまわりもふたまわりも痩せていた。

「俺に方法がある」

その日の夜、蒼司は退院した。

「蒼司様、着きましたよ」運転手が言った。

蒼司は車を降りると、顔の傷はだいぶ癒えてきていた。

目の前の中堅マンションを見ながら、尋ねた。「真理はどこに住んでる?」

蒼司の言う「方法」とは、真理の以前の人脈を頼ることだった。

誰であってもいい。

雪音でも美香でも、投資してくれる人間を引っ張ってこなければならない。

慎太郎のところは今頼れない。慎太郎の両
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