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第 360 話

Auteur: 柏璇
「許すよ、根も葉もない嘘をでっち上げて、蒼司を高瀬家の前で騒がせ、デマを流したことも。

それに――自分の好きな人を手に入れるために、二十年来の友情まで捨てたあなたも、許してあげる。

明菜、あなたには本当に驚かされたわ」

彩乃の目には、わずかな冷たさが宿っていた。

その言葉に、周囲の人たちは一瞬で察した。

――明菜は表の顔と裏の顔が違う。

「名門のお嬢さん」なんて聞こえはいいけど、実際は計算高くて、親友を裏で陥れるような人間だったのだ。

藤崎家のしつけって、どうなってるのかしら……と、誰もが軽蔑の目を向けた。

詩織が慌てて場を取り繕おうとする。「まあまあ、もうすぐお食事が始まるわ。みんな席に着き
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