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第 375 話

Auteur: 柏璇
「なに、あれ?」

夜食を食べていたとき、彩乃が遠くを見て言った。「吊り橋?」

「そう。スリルを求めて飛び降りるやつだ」亮介は口元にかすかな笑みを浮かべながら彩乃を見た。「飛ぶ勇気、ある?」

退屈を嫌う金持ちたちは、バンジージャンプにも飽きて、ついには吊り橋からのジャンプを始めたらしい。

この小島では、その吊り橋のアトラクションが観光客に一番人気だと聞く。

「高すぎて……ちょっと勇気が出ないかな」夜風が吹き抜け、彩乃の長い髪がふわりと舞った。

亮介は立ち上がり、手を差し出した。「少し見に行こう」

彩乃はその大きな手に自分の手を重ね、引かれるまま吊り橋のほうへ歩いていく。

近くで待機していた島のス
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