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第 603 話

Penulis: 柏璇
明菜の生気を失った視線の中、彩乃と亮介はその場を後にした。

だが真理はすぐには帰らなかった。腕には、俊明がわざわざ用意してくれたという、上品な手提げ袋を下げている。

真理は明菜をじっと見回しながら言った。「……何か困ったことでもあったの?」

明菜は胸の奥がひくりと跳ねた。

認めたくはなかったが、今の彼女にとって、真理は最後の望みだった。

「真理。あなたとのわだかまりは今は置いておくわ。一度でいい、私を助けて。必ずあとでお礼はするから……どう?」明菜は早口で言い募った。

真理はゆっくりとうなずく。「いいわ。でも、何に困ってるのか教えてくれないと。内容次第で、報酬も変わるでしょ?」

明菜は本気で、
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