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第 610 話

Auteur: 柏璇
俊明は思った。明菜は頭の回転も我慢強さもある。もし考え方さえまともなら、これからの人生は決して悪くはならなかったはずだ。

だが、残念なことに、余計な思惑が多すぎる。

先手を打ち、自分のあらゆる計画を封じ込めようとしているのか。

本当に面白いことを考える。

この程度の家事をやらせれば、復讐になるとでも思ったのだろうか。

だとしたら、さすがに夢見すぎだ。

彩乃は確かに家にいて、みんなが集まっていると知ると、茶葉とお酒を少し持ってやって来た。

執事が笑顔で受け取る。「彩乃さん、どうぞこちらへ」

「彩乃!」

棚を拭きながら、掃除しているふりをしていた明菜は、みんなが次々と彩乃に駆け寄る様子を見て、顔色
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