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第 611 話

Auteur: 柏璇
キッチンでずっと盗み聞きしていた明菜は、怒りのあまり冬瓜を真っ二つに折った。

俊明、何をでたらめ言ってるの?

話をすり替えるにもほどがある!

あれだけ無理やりやらせておいて、今になって自分が進んでやっている、やりたがっているように言う?

しかも、精神的に少しおかしいから、だなんて。

明菜は今すぐ飛び出して反論したかった。

この、言いたくても言えない苦しさ……

明菜はようやく、かつて自分が彩乃を陥れた時、彩乃がどんな気持ちだったか理解できた。

自分を陥れるなんて、最低で、許されない。

しかもその相手が自分の愛している人だったなんて。

明菜の笑みは、ますます苦くなる。

人を見る目がなかったのは、自
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