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第 90 話

مؤلف: 柏璇
遠くから、彩乃が二人の子どもを連れて戻ってきた。

手には、途中で糸が切れてしまった凧がぶら下がっている。

凧揚げのあいだ、蒼司と彩乃はひと言も言葉を交わさなかった。まるで赤の他人のように。

蒼司は前を歩く彼女を見つめながら、どこか知らない人を見ているような気がしていた。

以前は自分だけを見つめていたその視線も、今はもう自分から離れている。その顔に浮かぶ自信と輝きは、これまで一度も見たことがなかった。

そのうえ、艶やかに着飾った姿と、ふいに漂う気品に、一瞬息を呑んだ。

だがすぐに脳裏をよぎるのは、その変化が「ほかの男」のせいではないかという疑念だった。蒼司は一度は声をかけるのを飲み込んだ。

それ
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