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第12話

Author: 涼木
「知ったら何だっていうの。知らなかったら、それでよかったの?12年の間に、一度でも間違ってると思わなかったの?一度でも、本当のことを話そうと思わなかったの?」

電話の向こうで、美羽が泣き出した。

「思わなかったって。話そうとしたことはあっても、真実を言えば今のバランスが崩れると思って、やめたんだって。それを毎年先延ばしにしてきた……」

「私が自分で調べるまで?」

「……うん」

目を閉じた。

「美羽」

「うん」

「美羽が私の妹だってことは否定しない。でも、あの家も、あの人たちも、あの12年間も、もう遠い場所に置いてきたの。美羽を憎んでるわけじゃない。でも、戻るつもりもない」

電話の向こうは長い間、静まり返っていた。

やがて美羽が、かすかな声で尋ねた。

「お姉ちゃん。それなら……これから、たまに会いに行ってもいい?」

窓の外では、夕日が地平線の向こうへ沈んでいった。

長い間考えた。

「いいよ。でも、美羽だけ」

電話を切り、スマホを机に置いた。

画面が暗くなると、自分の顔が映った。

半年前、ノートパソコンの黒い縁に映った顔とは、どこか違って見えた。

何が変
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