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第4話

Author: 如月夢子
俺は和也の耳をつまみ、冷たく言った。

「医者に言われたこと、もう忘れたのか?虫歯があるのに、まだ甘いものを盗み食いして!」

痛かったのか、和也が歯をむき出して顔をしかめると、奏太がすぐに俺を責め立てた。

「食べたいなら食べさせればいいだろ、なんでお前がそんなふうに叱るんだ!」

俺は淡々と返した。

「俺はこの子の父親だ。しつけて何が悪い?」

そこでようやく奏太は気づいたらしい。さっき和也が俺を何と呼んだのかに。

彼は一瞬で言葉を失い、俺と和也の間に視線を何度も往復させた。

俺が手を離すと、和也はすぐにすり寄ってきて、機嫌を取るように言った。

「パパ、ほんのちょっとしか食べてないよ。虫歯なんてできないって」

顔じゅうについたクリームが、そのまま俺の服にべったり移る。

俺はうんざりして和也を引き離し、むっとした口調で言った。

「あとでママにバレても、叱られて泣くなよ。俺はかばわないからな」

和也はちょうど歯の生え変わりの時期で、普段から甘いものが好きなせいで、虫歯が何本もできていた。

歯が痛いと妻の有馬香里(ありま かおり)はかわいそうでたまらないらしいが、和也に
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