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第340話

Auteur: 春さがそう
紗季は相変わらず冷たい顔で、まるで赤の他人を見るかのように彼を見つめていた。

「ええ。ここで朽ち果てさせても、何の問題がありますの?彼が自分で勝手に怪我をしたのです。たとえ死んだとしても、私たちには関係ありません。責任を問われるわけでもなし。何を恐れる必要が?」

彰はもう何も言わず、紅葉を見た。

彼らは皆、紗季のその決断に驚愕していた。いくらなんでも見殺しにはできない。

紅葉は紗季の袖を軽く引き、なだめるように静かに言った。

「お嬢様が彼を嫌いで、顔も見たくないのは分かるわ。でも、本当に死ぬのを見過ごすわけにはいかないじゃない。分かってる、これはただの売り言葉よね?

助けてやって、回復したらすぐに送り出す。あるいは、縛り上げて閉じ込めて、二度とあんたに近づけないようにした方が、こんな過激な方法で見殺しにするよりマシよ。

お嬢様、あんたはそんな冷酷な人間じゃない。それに、あたしは信じないわ。この男はあれほど執着して、あんたに何度も拒絶されても諦めなかった。逃げるべきなのは、決してあんたじゃない」

紗季は伏し目がちになり、心がわずかに揺れた。

彼女は冷静になって気持ちを整
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