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第4話

ผู้เขียน: 慶安
私は辞表を手に、雅也のオフィスをノックした。

彼は私を見ると、眉をひそめた。「何しに来た?」

私は彼に辞表を差し出した。「有栖川社長、これが私の辞表です」

雅也は一瞬固まり、途端に顔をこわばらせた。

「本気で辞めるつもりか?」

「はい」

「フン。昨日は、平気なふりをしているだけだと思ったが、結局、今日まで俺に拗ねていたわけか?」

彼は冷笑した。「莉奈、俺から離れて、君に一体どこへ行けるっていうんだ?」

昔、雅也と一緒になるために、私は家と揉めた。両親は、雅也が優れた人間だとは思っていなかった。当時の雅也は、まだマフィアのボスの座を継いでいなかったから。

マフィアの一族の中で、彼は最も跡継ぎから遠い存在だった。

しかし、私が愛したのは、彼という人間であって、彼の地位ではなかった。

だから、私は彼の住む街で生きることを選んだ。

だから、彼は、私が彼から離れるはずがないと確信しているのだ。

私は、自分の計画を彼に知られたくなかった。独占欲の塊である彼が、私の計画を知れば、絶対に私を行かせはしないだろう。

「ただ、疲れただけ。仕事をしたくないの。しばらく休みたいだけで、あなたに拗ねているわけじゃないわ」

雅也の顔が、途端に険しくなった。彼は、私の言葉の真偽を探るかのように、しばらく私を値踏みしていた。

そして、辞表を引き出しにしまった。

「じゃあ、休暇申請を出せ。退職する必要はない」

私は唇を引き結び、背を向けてその場を去った。

もう去ると決めた以上、退職の承認など、どうでもよかった。

私が戸口まで歩いた時、突然、後ろから焦った声が聞こえた。

「雅也、どうしよう?私のネックレスが、ないの」

美桜だった。

彼女は狼狽した顔で、精巧なギフトボックスを手にしていた。

「確かに、ここに置いたはずなのに。どうして、急になくなったのかしら?」

雅也は顔をこわばらせ、優しい声で彼女を慰めた。「落ち着いて。俺が探してやるから」

そう言うと、彼は顔を上げ、そばにいた警備員を見た。

「直ちに、持ち物検査を行え。誰が美桜のネックレスを盗ったのか、調べるんだ」

社内は、途端に大騒ぎになり、人々は口々に噂し始めた。

「まさか。美桜さんのものを盗むなんて、そんな度胸のある人がいるの?」

「あれ、ダイヤモンドのネックレスでしょう?桁外れの価値があるわよ」

「もし捕まえたら、絶対にただじゃおかないわ」

私は戸口に立ち尽くし、少し躊躇した。

今、この場を去るのは、あまり良くない気がする。

その時、雅也が突然、私に気づいた。「莉奈、待て」

「君も検査を受けろ」

そう言うと、彼は警備員にドアを塞がせ、全員をオフィスへと追い返した。

人々は一列に並び、一人ずつ持ち物を検査されていく。

すぐに、私の番が来た。

雅也は私を見ていたが、突然、私の引き出しの中にある、小さな熊の置物に気づき、その表情に一瞬、申し訳なさがよぎった。

それは、私たちが付き合い始めたばかりの頃、彼がくれた、愛の証だった。

しかし、彼は、それでも手を振った。「ぶちまけろ!」

私の持ち物は、めちゃくちゃにひっくり返され、あの小さな熊の置物も、粉々に砕け散った。

まるで、私たちの五年の歳月のように、跡形もなく。

警備員は私の持ち物を隅々まで調べたが、何も見つからなかった。

その時、美桜が突然、驚きの声を上げた。「見つかった!」

彼女はがらくたをかき分け、その隙間からネックレスを拾い上げた。

「どうして、ネックレスがこんなところに?」

雅也は私を一瞥した。その眼差しは、冷え切っていた。

彼は手を上げ、有無を言わさず、私の頬を張った。

「莉奈、まだ何か言うことはあるか?早く美桜に謝れ」

私は、赤く腫れた頬を押さえ、胸の内に悲しみが広がった。

私は顔を上げ、涙を堪えながら、背筋を伸ばした。

「私は盗ってない。言うことなんて、何もないわ。信じられないなら、監視カメラでも調べればいいじゃない。

それに、彼女のネックレスなんて、欲しくもないわ」
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