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第 21 話

Author: 一笠
凛は仕方なく後ろに下がり、揉み合う二人を見て、大声で「やめて!やめて!」と叫んだ。

とめられないのを見て、凛は携帯電話を取り出し警察に通報した。

......

15分後、警察が到着し、喧嘩に加わった全員を連行した。

凛も警察署での取り調べに同行した。明るい場所で改めて見ると、輝が怪我していることに気づいた。額から鼻にかけて血が流れていて、恐ろしかった。

「どうしたの!?」

凛は慌ててウェットティッシュを取り出し、輝の顔についた血を拭き取った。「傷が深そうだわ。警察に頼んで、早く帰れるようにお願いしましょう」

「大丈夫だ」

輝は唇を歪めたが、痛みに顔をしかめた。「いてっ、ちくしょう......」
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