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第 324 話

Auteur: 一笠
同じ頃、凛が運転代行を呼んで車に乗り込むと、向こう側のドアが開き、聖天が入ってきた。

「霧島さん......」

「ついでだ」

聖天の言葉に、凛は何も言えなかった。

凛が何も言わないので、運転手は黙って車を走らせた。

しばらくの間、車内は静まり返っていて、少し重苦しい空気が流れていた。

聖天はシートに深く腰掛け、目を閉じていた。窓の外を流れる街の灯りが、彼の表情を照らし、陰影を作っていた。

酔ってはいるものの、彼は少しも態度を変えず、落ち着いた様子だった。

凛はこっそり聖天をチラッと見た後、窓の外に視線を向けた。運転手が、わざとゆっくり走っているような気がした。

30分ほどの道のりだったが、凛に
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