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第 435 話

作者: 一笠
恒夫はそれ以上何も言わなかった。

車内の空気は重苦しく、修平も口を閉じた。

霧島家の車は二時間かけて、郊外の別荘へと到着した。

雪はひどい車酔いだったが、遠くで翠と和子が門の外で待っているのを見て、慌てて気を取り直した。

車から降りると、雪は笑顔で和子の方へ歩み寄り、「和子さんもいらしていたんですね!翠、どうして事前に教えてくれなかったの?」と言った。

「ちょっと様子を見に来ただけだから、わざわざ準備してもらう必要はなかったのよ」

和子は厳しい顔で、「聖天に何かあったと聞いて、もっと早く来るべきだったのだけど、歳を取るとどうしても体の不調が出てしまうものなのよ」と言った。

「いえいえ、お気遣い
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