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第 710 話

작가: 一笠
電話を切った途端、聖天から着信があった。

凛は再びスマホを耳に当てた。「霧島さん、こんな時間にどうしたんですか?」

「では、夏目さんはこんな時間にどうして電話に出られるのか?」

お互い、忙しさをそれとなくアピールしている。

凛は微笑んだ。「志穂と電話してたところですよ。これから仕事に出かける準備をしてきます」

「辞職の件か?」聖天は尋ねた。

「ええ」凛は軽く息を吐いた。「最初は家族に無理強いされてるんじゃないかって心配してたんですけど、どうやら本人の意思みたいです。

それに、電話の声を聞いたら、案外元気そうで、楽観的でした」

そう言ってから、凛はついでに尋ねた。「何か用事ですか?」

「いや」

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