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第 770 話

Author: 一笠
浩二の社長就任の祝賀会は、湊が自ら全てを取り仕切り、ありとあらゆる人脈と資源を注ぎ込み、この上なく盛大で華やかなものとなった。

会場には、北都の名士たちが顔を揃え、まさに北都の社交界の縮図といった様相だった。

湊は浩二と共に客を迎えていた。顔は上気し、満面の笑みを浮かべていた。そんな湊を見て、祝賀に訪れた客の中には、「まるで自分が佐藤グループを継いだみたいに嬉しそうだな」とからかう者もいた。

遠くから、ロイヤルブルーのキャミソールドレスに身を包み、シルバーの細紐ハイヒールで歩く凛の姿が見えた。高く入ったスリットからすらりと伸びた白い脚が時折見え隠れし、華やかなメイクと相まって、強いオーラを放っ
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