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第 783 話

Author: 一笠
凛は特に気にせず、すぐに友達申請を承認し、いつもの癖でスタンプを送信した。

翠は早速資料を送信した。

「ブロックしないでくださいね。あとで何か分からないことがあったら聞きたいので。経済記者の方なら、金融関係の知識は私よりずっと詳しいでしょうから」

凛は真摯な口調で念を押した。

翠は肯定も否定もせず、スマホをバッグに戻し、椅子を押して立ち上がった。「言うべきことはもう全部言いました。お邪魔しました。

あと、身の程をわきまえた方がいいですよ」

そう言い残し、翠は歩き出した。部屋を出る直前、凛の声が聞こえた。「ご心配、ありがとうございます」

翠が振り返りもせずにドアを閉めると、凛はなんとなく面白く感
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