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第 538 話

Author: 江上開花
航が無意識に亜夕美を見ると、亜夕美は静樹の袖を引っ張っていた。

亜夕美には、静樹が何を企んでいるのか全く理解できなかった。

しかし、ここまで言われては、航も顔を立てないわけにはいかない。「もちろん、ぜひ」と答えたものの、本心では、大企業の社長である静樹が自分のツアーで本気でステージに立つ気などないだろうと思っていた。

これだけの人数が揃うのは珍しい。湯気を立てるしゃぶしゃぶを囲み、美酒を味わいながら、皆で年越しの鐘を待った。

「そういえば青威は?まだ戻ってないのか」

「放っておけ。帰ってきたら残り物でも食わせとけ」

「新年が来ることを祝って、乾杯!」

「乾杯!」

クラブ内で大人たちが祝いの杯を
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