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第 591 話

Autor: 江上開花
輪の中心にいる二人を呆然と見つめながら、亜夕美は言葉を失った。

静樹はTシャツに黒のパンツという、清潔感のあるカジュアルな装いだった。杖を突き、静かにそこに佇み、周囲の言葉に適当に相槌を打っている。

静樹がいるだけで、その場の空気はどこかぴりっと引き締まっていた。幸い、由紀子が巧みに場を盛り上げ、さらに静樹自身も高慢な態度を見せず、謙虚で余裕のある振る舞いに徹していたため、一同は次第に打ち解けていった。

智也が、急に足を止めた亜夕美を不思議そうに見た。「森野さん?」

亜夕美は深く息を吸い込み、営業用の笑顔を貼り付けて歩み寄った。「......由紀子さん、佐武社長」

静樹の視線が亜夕美の顔を捉え
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