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第222話

作者: 一燈月
翔に対して、小夜は以前から一線を引いて接してきた。過去に受けた屈辱を許すつもりもなければ、彼という人間に情をかけるつもりもなかった。

だが、親と子は別だ。

小夜は、星文の心の病がこれほど深刻だとは思いもしなかった。

まさか、夜中に夢遊病の症状が出るほど追い詰められているとは。

あの子と過ごした時間は長くはなかったが、小夜はずっと気にかけていた。悪い知らせを聞けば胸が痛む。しかし、今の彼女にはどうすることもできない。

小夜はためらいがちに口を開いた。

「私は出国するつもりです。あの子が私に懐きすぎて、いざ私が離れることになったら……」

「それなら問題ない」

彼女が承諾しかけているのを察し、翔はすぐに言葉を継いだ。

「高宮さんさえよければ、星文を一緒に連れて行ってくれないか。

柏木グループは海外にも事業を展開している。その間、俺も拠点を海外に移して、すぐに後を追うつもりだ」

小夜が面倒がるのを恐れ、彼は慌てて付け加えた。

「安心してくれ、長くは迷惑をかけない。星文の母親は六月に出所する。そうすれば、必ず彼を迎えに来るはずだ」

それならば、手を貸すことを考えてもいい
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