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第367話

一燈月
小夜は軽く視線を走らせると、青山に微かに頷き、そちらへ歩き出した。

宴になど興味はない。

若葉からお守りを取り返したら、すぐに立ち去るつもりだった。

彼女が歩き出すと、青山も周囲の人々に社交辞令を述べ、適度な距離を保ちつつ後を追った。

若葉は小夜が近づいてくるのに気づくと、ふっと笑みを浮かべ、圭介と組んでいた腕を解き、身を翻して去っていった。

小夜は眉をひそめ、足早に後を追った。

圭介のそばを通り過ぎる際、彼が手を伸ばしてくるのが視界の端に見えたが、彼女は反射的に身をかわし、さらに歩調を速めた。

その時、背後にいた青山が突然歩み寄り、追いかけようとした圭介と肩を激しくぶつけ合った。二人は微動だにせず、どちらも引こうとはしない。

二人は平行線上に立ち、互いに側面を向けて対峙した。

青山は笑みを浮かべて圭介を見つめていたが、眼鏡のレンズが光を反射し、その瞳の奥にある感情を隠していた。圭介もまた笑っていたが、その妖艶な切れ長の瞳は凍てつくように冷たかった。

二人は一言も発さず、ただ一瞬視線を交わしただけで、すれ違った。

周囲の人々は冷たい風が吹き抜けたように感じ、錯覚か
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