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第1502話

Author: かおる
怜央は言った。

「聞き間違いだ。それで、他に用は?」

明日香は、何と言えばいいのか分からなかった。この瞬間、自分は怜央という人間を――今まで一度も理解していなかったんじゃないか。そんな錯覚に陥る。

しかも明日香の電話はスピーカーにしてある。怜央の言葉は、病室にいる全員の耳に、はっきり届いていた。

明日香だけじゃない。葛西家も雲井家も、まるで番号を間違えて別人に電話したみたいな、あり得ない感覚に襲われた。

一瞬、誰も動けない。いつも騒がしい忠ですら、声が出なかった。

最初に我に返ったのは朝陽だった。彼は明日香の手から携帯を取り、受話口に向かって言う。

「聞き間違い?こんな重要なことを、聞き間違いで済ませるのか?怜央、俺たちを弄んでるのか?それとも、俺たちが簡単に騙せる相手だと思ってるのか?」

怜央は、うんざりした声で返す。

「それなら誠一に聞けばいい。あいつが電話してきたとき、くだらない話を延々してた。忠がどうとか、明日香に泥を被せるなとか……とにかく、誰かを殴れって」

全員の視線が誠一に集まった。

誠一は悔しそうに叫ぶ。

「叔父さん、違う!俺が殴れって言ったのは
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