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第517話

Autor: かおる
星の声は淡々としていた。

まるで、目の前の男が、もはや自分と何の関係もない他人であるかのように――

感情の起伏ひとつ見せなかった。

その無機質な態度に、雅臣の喉がひとりでに鳴った。

言葉が詰まる。

「翔太は......ずっとおまえに会いたがってる。

少しでもいい、顔を見に行かないか?」

星は短く息を吐き、「私は今、手が離せないの」とだけ答えた。

――それはつまり、「行くつもりはない」という意思表示だった。

雅臣の低い声が、さらに沈む。

「どんなに忙しくても......

ほんの数分、自分の子どもの顔を見る時間くらいはあるだろう?」

星はわずかに唇の端を引き上げた。

「でも、彼が本当に会いたいのは私じゃないでしょう?

小林さん――あの人も一緒に来てるはず。

翔太のそばには、彼女がいれば十分よ」

その言葉に、雅臣の眉間がぴくりと動いた。

「おまえは翔太の実の母親だ。

どんなに清子と仲が良くても、彼女が母親になることは、永遠にない」

星は何も言わなかった。

その沈黙が、逆に拒絶よりも冷たかった。

雅臣がさらに言葉を探そうとしたとき――

別の男の声が静
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