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第526話

Penulis: かおる
それは――思わず息を呑むほど、整った顔立ちの男だった。

星のまわりには、美貌の男性が決して少なくない。

たとえ頭の回転が少し足りない勇でさえ、顔だけ見れば、十分に端正で人目を引く。

まして、影斗や奏にいたっては、どちらもほぼ完璧な美男といっていい。

そして――雲井家の三人の兄たちもまた、一人残らず才色兼備を絵に描いたような人だった。

だが、目の前の男は――

その誰よりも際立っていた。

凛とした眉、深く澄んだ瞳。

形の整った唇が、わずかに弧を描く。

その笑みには、不思議な柔らかさと、人の心を穏やかにほどくような力があった。

「......」

星は、知らず一瞬だけ見とれてしまった。

あの雅臣でさえ――

容姿だけなら、この男と並ぶかもしれない。

思えば、自分があの男を愛した理由の一つも、結局は顔だったのかもしれない。

彼が妊娠を知ったとき、責任を取ると申し出てくれた。

家族に背いてまで自分を守ろうとしてくれた。

――その誠実さが、胸を打ったのは確かだった。

けれど、それ以上に。

あの整いすぎた顔が、人の理性を簡単に奪ってしまうのだ。

清子が、嘘を重ねて
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