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第810話

Author: かおる
星は一瞬まばたきし、微かに戸惑った。

「......どうしてそんな顔で私を見るの?」

仁志は静かに言う。

「自分に、そんなにたくさんの長所があったなんて......初めて知りました」

星は少し考え、笑みを浮かべた。

「まだ大事な長所を一つ、言ってなかったわ」

仁志はわずかに目を見開く。

期待の色が、ほんのりと宿った。

「......何ですか?」

星は真顔で言った。

「スタイルが良くて、顔も最高に綺麗よ」

仁志はついに堪えきれず吹き出した。

星もつられて笑う。

ちょうどその瞬間、彩香が病室のドアを開けた。

目に飛び込んできた光景に、思わず足が止まる。

――妙に、しっくりくる。

つい最近まで、仁志が星のそばにいても、こんな印象は一度もなかったのに。

なぜだろうと、彩香は胸の奥に違和感を覚える。

星が振り返る。

「彩香、来たの?」

「ええ」

彩香は頷き、表情を引き締めた。

「鑑定機関から連絡があったわ」

星も真剣な面持ちになる。

「どうだったの?」

「完全に人為的。

ブレーキには意図的な細工の痕跡。

それに......昨日車を届けた店員、
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Comments (1)
goodnovel comment avatar
peridot
今までずっと影斗と星がお似合いだと思ってたけど、仁志と再婚するのかな? 仁志はもう星の事大好きだろうし、溝口家の呪いも星と一緒なら打ち勝つかも知れない。 どうなるんだろう……。
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