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第 1288 話

Author: 水原信
清の母は──まさにあの日、サフランを使って梨花から子どもを奪った張本人だった。

その後、毎晩のように悪夢にうなされていたが、だからといって後悔しているわけではなかった。あんな汚れた女がうちに嫁ぐくらいなら、まだこっちのほうがマシだ。

「余計なことは言わないでよね」

清の母は夫を睨みつけた。

「あとで清に電話するんだから、あんたまで何か言ったら承知しないから!」

「好きにすればいいさ。もう知らん」

それから五分後、清の母は清に電話をかけた。

「今晩、家でご飯食べない?今日はね、彩夏ちゃんとそのお母さんを招待してるの。彩夏ちゃんは私の古い友達の娘でね、とても良い子なのよ。学歴も高いし、留学帰りで、
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