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第 1621 話

Author: 水原信
今日花は料金を支払い、車を降りた。

「ありがとうございます、ここで大丈夫です」

降りるや否や、彼女はまっすぐその黒い車へ向かった。

突然、車窓を叩く音がして、尚年は横目で見る。

外に立っていたのは今日花だった。

窓を下ろすと、彼女の声が入り込んできた。

「尚年、ドア開けて」

尚年の瞳がわずかに揺れ、手を伸ばすと、ドアロックが解除された。

今日花は待ちきれない様子で乗り込んできた。

「どうして何も言わずに、一人で来たの?この時間、颯楽ちゃんはまだ下校してないって分かってるでしょ」

「……様子を見に来ただけだ」

「アシスタントから全部聞いた」

尚年は口元を引きつらせた。

それは笑みと呼ぶにはあまり
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