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第8話

作者: 匿名
夜食を食べ終えた後、文昭が私をホテルまで送ってくれた。

別れ際に、彼はまさか「もしまた同じような厄介事があったら、いつでも力になる」と言ってくれた。

私は思わず笑ってしまった。そんなに何度も厄介事が続くはずがないと思っているのだ。

しかし予想に反して、その厄介事はすぐに再燃した。

ある日、現場で仕事に追われていると、実家から「お父さんが倒れた」という電話がかかってきた。

何といっても実の父親だ。私は急いで実家へ引き返した。

ちょうど文昭も本社に用事があるということで、私に付き添って一緒に戻ることになった。

ところが、慌てて家に駆け込むと、そこには和男と世間話をしている竜巳の姿があった。

和男の顔色はつやつやとしており、どこから見ても健康そのものだ。

その瞬間、私はすべてを察した。

私の姿を見るなり、和男はすぐさま顔を強ばらせて説教を始めた。

「竜巳くんはもう反省してるんだ。いつまでも小さなことに目くじらを立てるんじゃない。

B市に行くのはもうやめなさい。一刻も早く結婚式の準備をやり直すんだ」

竜巳も勢いよく立ち上がり、縋るような目で私を見つめてきた。

私は眉間を指で押さえ、冷徹に言い放った。

「竜巳、もうはっきり言ったはずよ。無駄なことはやめて。私があなたのもとに戻ることは、万に一つもあり得ないわ」

竜巳がその場で凍りつくと、和男は激昂して怒鳴り散らした。

「竜巳くんとは幼馴染で、家柄も素性も分かってる。外のどこの馬の骨とも分からん男より、よっぽどマシだろうが!

どこの誰に毒を吹き込まれたのか知らんが、目を覚ませ!」

私は彼に冷ややかな視線を向けた。

「……それは、自分のことを話してるの?」

和男の顔は土気色になり、逆上して言い返した。

「今になって分かったよ。お前のその器の狭い性格は、母親にそっくりだ!

全く、話にならん!」

私は思わず吹き出してしまった。こんな父親に、まだ心のどこかで期待を抱いていた自分を、ただ笑うしかない。

結局、この面会は決裂したまま終わった。

私がそのまま家を飛び出すと、竜巳が追いかけてきて、離さないように私の腕を掴んだ。

私は彼をまっすぐに見据えた。

「どうすれば諦めてくれるの?見て分かる通り、私にはもう彼氏がいるのよ」

竜巳は意地を張って、手を離そうとしない。

「お前が本当に結
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