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第312話

مؤلف: 浮島
介護士が言葉を終えたその瞬間、蒼空の指先はまだ「ブロック」ボタンの上に止まっていた。

その時また、見知らぬ番号が画面に浮かび上がる。

今度は最南端の地域からだった。

甲高く急くような着信音が、静まり返った病室の中でやけに焦燥を煽る。

介護士の眉間に皺が寄り、蒼空は表情を変えず、即座に通話を切り、手慣れた動作でその番号をブロックリストへ送った。

「関水さん、どうしてこんなに電話が......?」

介護士は小さな声で尋ねた。

蒼空はうつむいたまま、黙って残りの未ブロック番号をひとつずつ処理していく。

あまりにも多くの不審な着信。

傍から見てもただ事ではないと分かる。

介護士の胸がざわつき、心臓が無意識に速く打ち始める。

どこかで、制御の利かない何かが起きているような感覚に襲われた。

彼女は蒼空の顔をじっと見つめ、怯えや動揺の色を探そうとした。

だが、蒼空の表情は終始穏やかで、声も静かだった。

「別に。ただどっかの暇人が私の番号を見つけて、くだらないことをしてるだけ」

その説明に、介護士は一瞬安堵の息をつく。

だが次の瞬間、顔色がまた変わった。

スマホの画面
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