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第146話

Author: つき酔
莉奈は手首の痛みに、思わず眉をひそめた。

承也の深い瞳が莉奈を見つめている。薄い唇は固く結ばれ、寄せられた眉のあいだには、複雑な感情が絡みついていた。

彼は莉奈の手首を掴む力を少しだけ緩めた。それでも、手は離さない。一言も発しないまま、莉奈の手首を握り、混乱する人波の中から連れ出そうとした。

数台の黒い大型SUVが、会場の中央へ突っ込んできた。

来賓席がなぎ倒され、椅子や机が砕ける音が銃声に混じる。女性の悲鳴、子どもの泣き声、男たちの怒号が、四方から押し寄せた。

莉奈は承也に手首を引かれ、飛び交う弾の中を抜けていく。

耳を劈く音も、目の前の惨状も、まるで戦場の一部を切り取ったようだった。

黒い服に目出し帽の男たちが、次々と車から飛び降りた。

逃げ惑う来賓たちへ向かって、走り出す。

そのとき、黒い銃口が承也と莉奈へまっすぐ向けられた。

承也の瞳に、凍りつくような殺気が走る。

承也は莉奈の手首を引き、自分の背後へ押しやった。同時に、相手の銃を直接掴みにかかる。

相手が引き金を引いた瞬間、承也は凄まじい力で男の手首を捻り上げた。銃口の向きが、ほんの一瞬で跳ね上がる。

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Comments (3)
goodnovel comment avatar
モカ
普通の書籍でもこんな高額なお金をかけなくても済むのにガッカリです。
goodnovel comment avatar
モカ
読む気が失せました。
goodnovel comment avatar
モカ
最初から再度読みたいと思い読んでいたら最後に読んだところにはお金をかけないと最後に読んだところに戻れないんですね。
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