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第2話

Penulis: 長路漫漫
 もし昔のことなら、私も自分がどうかしていると思っただろう。

 私と幸雄は、なんて愛し合っていたことか。

 交際三年、私たちは一度も喧嘩をしたことがなく、たまに小さな気まぐれがあったとしても、彼が私をなだめ、お互いのインスタも良い夫婦仲を見せつけていた。

 その後結婚してからは、さらに深く結びつき、周りの人たちも羨むほどだった。

 でも、いつから変わってしまったのだろう?

 よく考えてみると、それは半年前、美愛が雲都市に戻り、幸雄が彼女と連絡を取り始めた頃からだ。

 彼が私に向ける情熱は、以前とは違っていた。

 私は何も疑わず、ただ彼がより成熟したのだとばかり思っていた。

 まさか、情熱を全て移していたとは。

 今彼が私を狂っていると言うのなら、狂っていることにしよう。

 離婚さえできればいい。

 幸雄は眉をひそめ、「那美、こんな些細なことで俺と揉める必要があるのか?もし、あの物が気に障るなら、捨ててくるよ」

 「離婚は、やめておこう」

 幸雄は物置に入り、本当に大きな袋に詰まった物を出してきた。あのバラの花束も含まれており、まるで一切残したくないかのようだった。

 私はカーテンの陰に隠れて、その物を車に積んで出て行く彼を見て、皮肉な笑みを浮かべた。

 すぐ下の階にゴミ箱があるのに、わざわざ車で捨てに行くとは。

 私を騙すにしても、彼はこんなにも無頓着に騙すのだ。

 私は突然、美愛が投稿したあのインスタを思い出した。

 画像はバラを抱えた自撮りだった。

 キャプションにはこう書かれていた。【花はとても綺麗だけど、結局は私のものではない】

 幸雄はとてもかっこいいけれど、心は私のものじゃない。

 私は視線を戻し、荷物箱を取り出して、持っていく服を整理し始めた。

 服を探していると、クローゼットの隅から私のものではないセクシーなレース付きのネグリジェを見つけた。

 私は服を握りしめ、心底うんざりした。

 まさか、このベッドは、私が全く知らない間に、とっくに他の女が寝ていたとは。

 その時、私の携帯が次々と鳴り始めた。

 開いてみると、まさかの美愛だった。

 【那美、幸雄から聞いたわ、あなたが彼のコレクションの私の物を見たって】

 【初恋の人って、やっぱり特別な感情があるでしょ、多めに見てあげてよ】

 【今も彼を叱ってるのよ、安心して、もう二度としないから】

 一言一句、挑発と嘲りが満ちていた。

 私はネグリジェの写真を撮って送り返した。

 【あなたの物?】

 数秒後、返信が来た。

 【ごめんなさい、この前急いでて、忘れちゃった】

 私の胃が突然ひっくり返るように波打ち、腰をかがめてえずいたが、何も吐き出せなかった。

 再び顔を上げると、鏡に映る真っ赤な目が見えただけだった。

 私は理解できなかった、この世に、どうしてこんなにも吐き気を催す人間がいるのだろう?

 吐き気がするほど、全身が寒くなる。

 私の体は震えが止まらなかった。

 幸雄が戻ってきた時、私の荷物はすでにまとまっていて、あのネグリジェも一番目立つ場所に置いてあった。

 彼はそれを取り上げて一目見ると、目から冷淡さが消え、笑みに変わった。

 彼は後ろから私の腰に腕を回し、口調までもが優しくなった。

 「那美ちゃん、もう怒ってないのか?」

 「やっぱりお前が一番だな。安心しろ、物も全部捨てたし、この話はもう終わりにしてくれないか?」

 「海に旅行に行きたいって言ってたろ?明日連れて行ってやるよ、な?」

 結婚してからの二年間、幸雄はずっと仕事に忙殺されていた。

 私は何度も海辺への旅行を提案したが、彼はいつも忙しいと言っていた。

 彼と行きたいだけで、彼がいなければ一人で行ってもつまらない。

 だから、ずっと今まで延び延びになっていたのだ。

 今考えてみると、海辺への旅を私たちの結婚の終わりにしても、なかなかいいかもしれない。

 だから、私は同意した。

 幸雄は私がもうこのことを気にしていないと勘違いしていたのだろう、彼は笑って、私の髪のてっぺんを撫でた。

 「じゃあ今夜は無理せず、ゆっくり休んでくれ。俺は少し仕事を片付けるから、明日出発しよう」

 彼はそのレース付きのネグリジェを私に渡してくれた。結局、彼はそれが美愛のものだと全く気づいていなかったのだ。

 それなのに、よくもまあ一途な愛を自称していたものだ。

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