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第364話

Auteur: ラクオン
「分かってる……これはおばさんのせいじゃないよ」

私はコップに温かい水を注ぎ、ストローを差しておばさんの口元にそっと近づけた。

「ほら、少しでいいから、飲んで」

夕暮れ時、おばさんが眠りについてから、私は宏と一緒に病院を出た。ひとまず家に戻ってシャワーを浴びてから、夜通し付き添うつもりだった。

医者からは、「いつ容態が急変してもおかしくない」と言われていた。

途中、私は病院の会計で医療費を確認した。

そこには、宏の口座から何千万円もの支払いが記録されていた。すべて、おばさんの治療のためだった。海外で新しく承認された薬剤の投与や、最新の治療法を試すため。過去に行われた二度の手術も、外国から招いた一流の執刀医によるものだった。

金額だけでなく、相応の人脈も必要だったはずだ。

もしそれがなかったら、おばさんはとっくに年を越せていなかったかもしれない。

でも、彼は一度もそのことを私に話したことはなかった。

私は後部座席でふと彼の横顔を見つめた。

「……おばさんのこと、本当にありがとう。医療費……今、振り込むね」

家を売ったお金はすでに入金されていて、支払うには十分だった
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Commentaires (2)
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ウサギのしっぽ
絶対に服部鷹と一緒になった方が幸せだよ!! 江川宏は、流産をネタにするような男だよ!? けど、この国の人の考える価値基準は分からないから、期待はずれな終わりになりそう。
goodnovel comment avatar
Fumiko Uesugi
いつ完結すんの??つか完結した小説あんの?長いんだけど。
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