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第77話

Author: ラクオン
『大歓迎。さっき江川と一緒に出たって聞いたけど、どういうこと?また何かされたの?』

彼女は怒りのスタンプを送ってきた。

返事を打つ前に、通話リクエストがポンと画面に現れる。

私はすぐに切って、メッセージを送った。

『大丈夫、今車の中だから。帰ったら話すね』

道中、私はずっと黙っていた。

山田先輩はそれを察してか、何も聞かず、ただ静かに運転してくれていた。

思考を手放すには、これ以上ないほどの空間だった。

降りる前、私はシートベルトを外しながら言った。

「先輩、さっきあの人が言ってたこと、気にしないでね」

先輩はゆっくりとブレーキを踏みながら、ふっと笑った。

「気にしてないよ。むしろ、嬉しかった」

「え?」

思わず聞き返す。

彼は横顔のまま、冗談めかして言った。

「だって今日、君、一度も『ありがとう』って言わなかったから」

私は唇を噛んで、そっと目を伏せる。

「……でも、今日は、本当に言うべきだったと思う」

「俺は、感謝を求めたくて言ったわけじゃないよ」

そう遮ると、彼は穏やかな声で続けた。

「友達同士で、そんなに気を遣わなくていい」

私は微笑ん
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