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第413話

Penulis: 結奈々
昭彦は、落ち着いた大人の顔にわずかな沈黙を浮かべ、しばらくしてから立ち上がり、名刺を一枚テーブルに置いた。「何かあれば、いつでも連絡してくれ。そこに書いてある番号は、いつでもつながる」

柚香は答えなかった。

昭彦はそのまま帰っていった。

彼が別荘の門を出ていくのを見届けてから、柚香は母のそばに行き、隣に座った。

どこか怒っているような表情の彼女を見て、安江は思わず笑う。「私は別に怒ってないのに、どうしてあなたが怒ってるの?」

「時間が経ったからって、なかったことみたいにするあの人たちのこと、ほんと嫌い」柚香は母のために腹を立てていた。

安江はその言葉の一部を拾う。「あの人たちって?」

柚香は唇を引き結んだ。

言うべきか迷う。

昭彦の出現だけでも母の傷を一度えぐってしまったのに、もし神崎家のことまで話したら、もっとつらくなるんじゃないか……

「神崎家の人に会ったの?」安江の声は淡々としていて、まるでどうでもいい人の話でもするようだ。

柚香は言いかけて、やめた。

安江は彼女の頭を優しくなでる。その目には、彼女だけに向けられる柔らかな愛情があった。「あなたを蒼海市に来
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