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6. 「あの日の僕ら2」51

Author: 佐行 院
last update publish date: 2025-12-06 11:40:15

-51 走馬灯の様に-

 霊安室で穏やかな表情を見せて眠る真希子の横で、守は1人静かに涙を流していた。守が幼少の頃、旦那に先立たれた真希子は唯一の肉親として息子に辛い思いをさせまいと幼稚園や小学校で守が家にいない間はパートをかけ持ちして生計を立てていた。

 当時真希子の事情を全く知らなかった守は自分の家には父親というものがいないという事で周囲からの疎外感を感じていたが、母に辛い思いをさせてはいけないと決して「どうして自分の家にはお父さんがいないのか」と聞かなかったという。

 真希子の決死の努力のお陰ですくすくと成長した守、小学校の高学年になった頃には父親の事など全く気にならなくなり、母とたった2人で囲む団欒を何よりも楽しみに1日を過ごしていたという。

 しかし、当時の守には疑問に思う事が有った。

守(当時)「お母さん、どうしてうちは毎晩カップ麺なの?」

真希子(当時)「私達2人の将来の為にお金を置いとく為さ。」

 そんな中、真希子はパート代から少しずつだが「へそくり」を作り当時まだ小さな服飾企業だった「貝塚服飾卸(後の貝塚財閥)」の株を買って成長を待ちつつ配当金が出る度に守に寂しい思
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