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第30話「Lucifer」

last update publish date: 2026-07-31 05:00:03

さあ、調理場で吠え続けるアトラスを睨み、サイラスも調理場へ飛び移る。甘味三魔人との対抗戦、ついに最終戦である。

いや、厳密にいえばこれはチーム対抗戦ではない。闇食倶楽部ダークネス・クラブ対甘味三魔人のチーム戦は、影光と影羅の二連勝ですでに終了している。

つまりこれはサイラス対アトラスの新たな闘いにして、両者の因縁の決着戦なのである。

「フハ、フハハハハ!殺してやる!殺してやるぞルシファー!!」

「…今の私はルシファーではない。その名はとうに捨てた。だが貴様はいつまでも私の幻影に追われているらしいな。何があったか知らんが、あまりにも惨めだ」

さあ、新たな勝負として仕切り直した審査員が両者の希望を問う。勝った際、相手に望むことは何か、と。その問いにまずアトラスが嬉々として己の願いを叫び始めた。

「知れたこと!ルシファー、貴様の死だ!!

 この俺が貴様を殺してやる!フハハハ!死ね!死ね!」

「だ、駄目だ!生命への侵害はいかに料理対決といえども決して認められない

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  • 料理の時間~Cooking Showdown Begins!~   第31話「DID」

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    さて少し場所を離れ、ここは病院から町食堂へ帰っている途中の真紅の車『クラウン クロスオーバー』。運転しているのはリリスのお見舞いに行ったサイラス。昨夜病院に泊まったフレイヤも一緒だ。「サイラスさんはさあ、なんでママと結婚しなかったの?」「そ…そういうことはストレートに聞くものじゃないと思うぞ」とは言いながらも、サイラスはG.O.D.所属時代のことを簡単に話し始めた。本人にとっては別に隠すことでもないらしい。サイラスもリリスも幼少から料理の腕に秀でており、中学校卒業後二人ともすぐにG.O.D.や闇食倶楽部、その他多くの料理会社や組織にスカウトされたこと。給料など待遇面からG.O.D.を選んだこと、仕事はそこそこきつかったが友もでき、意外と充実していたこと。だが自分たちが二十歳を過ぎたあたりから少しずつG.O.D.や総帥のオーディンがおかしくなっていったこと。そしてそれから数年後…今から十年前にリリスがフレイヤを連れG.O.D.から逃亡したこと、自分は内部からリリスをサポートすると決めたこと。しかしそれがきっかけで自分は閑職に落ち、耐えながらも三年前ついに自分もG.O.D.を辞めたこと。「そうか…私が辞めてからもう三年も経つのか。降格する前はG.O.D.内部では結構偉かったんだぞ、私も。『ルシファー』などという名前をつけられたりな、ふふふ。当時は『アトラス』という好敵手もいたが…今は何をしているのかな」楽しそうに昔のことを語るサイラス。彼の中では今のG.O.D.は忌むべき組織であるが、その当時の記憶としては決して唾棄すべきものではなく、むしろ楽しかったものなのだろう。だがフレイヤが知りたかった答えは特に聞けなかったようである。「とりあえず、今からでもママと結婚したら?」「…あのな、だからそういうことは…む?なにやら人が集まっているようだな…?」呆れたサイラスだが…目の前の町食堂に人だかりができてい

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