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第310話

Auteur: フカモリ
さらに言葉を継ぎ、真琴はアークライトが取り組むワイヤレス電力伝送について、それが単なる発電技術ではなく、電力の送受信メカニズム、すなわち送電器と受電器の研究開発が主軸であることを論理立てて説明した。

専門知識を淀みなく語る真琴の姿を、貴博は口元に微かな笑みを浮かべたまま、瞬きもせずに見つめ、一言一句漏らさぬよう真剣に耳を傾けていた。

そんな真琴の姿に深く惹かれていた。

午前十一時。

智昭から市長との面会が終わったと連絡が入り、真琴はソファから立ち上がった。

「五十嵐さん、社長の手が空いたようですので、私はこれで失礼いたします。ワイヤレス電力伝送については社長の方がはるかに専門的ですので、もし詳しくお知りになりたいことがあれば、ぜひ直接社長と議論なさってください」

貴博も立ち上がり、彼女をドアまで見送った。

「分かった。後で高瀬社長にも連絡を入れておくよ。本日は専門的なレクチャーをありがとう、辻本さん」

「とんでもありません」

二人がドアの近くまで歩んだその時、貴博が不意に足を止め、振り返って尋ねた。

「辻本さん……私たち、友達になれないかな?」

真琴はぴたりと足を
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