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第328話

Author: フカモリ
真琴は何も言い出せなかった。

どこから話せばいいのかさえ、分からなかった。

それに、先ほど「隠し事はないか」と尋ねた時、彼は結局、何ひとつ打ち明けなかった。

あの瞬間のわずかな沈黙と、問いに問いで返したあのはぐらかし。それこそが、由美の言葉が嘘ではないという、何よりの証拠だった。

信行は確かに成美と愛し合っていて、今もなお、彼女を忘れられずにいる。

だからこそ、その面影を追える「代わり」を、次々と求めてきた。

窓の外をじっと見つめていた真琴は、やがて信行に視線を戻すと、どこか冷めた笑みを浮かべて問いかけた。

「……いつ、私の日記を覗き見たの?」

「籍を入れる、一週間前だ」

信行は、投げやりな声で笑った。

「随分と隠し通すのがうまいんだな。紗友里でさえ、お前の想い人が誰なのか知らなかったんだから」

結婚する前、二人の仲は「親友」と言えるほど良かった。それなのに、彼女に秘めた恋心が、露ほども気づいていなかった。

その皮肉な言葉に、真琴は引きつったような笑みを返した。

「子供の頃の話よ。もうとっくに終わったこと。今はもう、好きでも何でもないわ」

今この瞬間、真琴は
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Comments (4)
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mami
由美を海外に行かせる話なくなった上に仕事沢山回しちゃってるもんね 断ち切れないんだよね〜
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mami
あらすじ読んで思ったけど ここで一度やり直すなら 偽装死後のもう一度はなさそう 貴博様にますます期待! 真琴ちゃんに真っしぐらにならない ヘタれ信行の追想やら優柔不断な態度やらイライラするからいらない
goodnovel comment avatar
zi zi
信行引きずり過ぎ 顔が似てるから何? ホント愚か せっかくのラストチャンスなのに… もう救いようがない
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