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第56話

Auteur: フカモリ
そこまで考えて、真琴は野菜を箸でつまんで口に運ぶ。

食事を終え、食器を片付けると、パソコンを開いて仕事に取り掛かった。

薬を飲んだおかげか、体調は昼間よりずっと良い。

会議の資料を整理し、辞表を更新した後、ネットでアークライト・テクノロジーの近年の動向を調べ、専門知識の復習に没頭する。

空は徐々に暗くなり、信行はまだ帰ってこない。

夢中になっていると、突然、ドアの外からノックの音が聞こえる。

真琴は顔を上げず、そのまま応じる。

「どうぞ」

その言葉に応答はなく、ノックの音が再び響く。

顔を上げてそちらを見ると、そこでようやく、ここがオフィスではなく、ホテルの部屋であることに思い至る。

マウスを置き、急いで立ち上がってドアを開けに行く。美智子だろうと思ったが、ドアを開けると、智昭が外に立っている。

真琴は驚く。

「高瀬さん!」

ドアの外で、高瀬は言う。

「君の秘書から病気だと聞いたから、様子を見に来た」

そう言って、手に提げていた袋を真琴に差し出す。

受け取ると、透明なビニール袋の中には、彼女の顔よりも大きなマンゴーが二つと、ココナッツが二つ。

そして、
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