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第662話

フカモリ
真琴の感謝の言葉に、信行は思わず口元をほころばせた。

その整った笑みから、真琴はすぐさま視線を逸らす。

二人で静かにうどんをすする。

胸の奥がじんわりと満たされていく感覚を、真琴は素直に認めていた。

ほどなくして食事を終えると、信行は手際よくテーブルとキッチンを片付け始めた。

実家にいるときは何一つしないくせに、真琴の部屋ではどんな雑用も嫌な顔一つせずこなしてしまう。

片付けが終わった頃には、時計の針はとうに日付を跨いでいた。

キッチンから戻ると、寝室から出てきた真琴がダイニングに佇んでこちらを見つめていた。

ふと、二人の間に静けさと微かな気まずさが落ちる。

すべきことは済ませ、夜食も食べた。

建前上は、信行の今日の役目はこれで終わりであり、引き上げる潮時だった。

まっすぐな視線に耐えかね、真琴が口を開く。

「ごめんなさい、後片付けまでさせちゃって」

そんな余所余所しい物言いに、信行はふっと吹き出した。

視線を落とすと、ほんのり上気した頬がひどく綺麗に見える。

歩み寄りながら、瞳を覗き込んで尋ねた。

「それじゃ、俺もう帰ろうか?」

真琴は何食わぬ顔で小
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Kommentare (1)
goodnovel comment avatar
ウサコッツ
このまま復縁して 子供作って家族になれば 結局2人は相思相愛なのね
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